2019年08月01日

意外と知らないガパオ(ホーリーバジル)を紹介します。

今回はガパオについての紹介です。

ガパオの栽培は2018年から始めましたが、

まだまだ知られていないことも多いので説明したいと思います。


ガパオとは?

ガパオは別名ホーリーバジルともいいます。

こんなのです。
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タイではよく利用されるハーブですが、日本ではなかなか売っていませんので、

あまり知られていないのも当然です。


ただ、

タイ料理が好きな方はガパオライスという料理を聞いたことがあるかもしれません。

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このガパオライスに使われているのが、ガパオなのです。



タイではガパオライスは存在しない??

日本のタイ料理では人気のガパオライスですが、

実はタイでは「ガパオライス」という名前の料理は存在しません。


タイ料理では、料理の作り方が料理名になることが多く、

「〇〇と炒めて、△△を混ぜた料理」

みたいな名前になります。


つまり、

ガパオライスだと、

鶏とガパオの焼き飯、みたいな感じの名前になると思います。


ちなみに、タイで有名なスープ、「トムヤムクン」ですが、

「トム」が煮る、「ヤム」が混ぜる、「クン」がエビという意味です。



ガパオがないからスイートバジルで代用?

ガパオライスのレシピを探すと、

材料に「バジル」と書いてあることが多いです。

つまり、

スイートバジル。


日本ではガパオがないので、簡単に手に入る

スイートバジルを使うしかないんですね。


実際にガパオの香りをかぐと、

スイートバジルとは全く別物なのがわかります。

本物の「ガパオライス」を作るなら、

ぜひ「ガパオ」を使ってみてください。

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このガパオライスはうちのガパオが使われています。

箕面のタイ料理屋さんで食べることができますのでぜひ。



ガパオの栽培時期について

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やっぱり暖かい地域の植物なので、

寒さには弱いです。

うちでは、

だいたい6月くらいから10月くらいまでが収穫タイミングです。

もう少し早く(春先くらい)から収穫したいのですが、

なんか花が咲くまでは香りが控えめな感じもして、収穫を待つと遅くなってしまいます。


そんなガパオですが、

もし、大量にガパオが必要な方がいらっしゃったらご連絡いただければと思います。


「タイバジル」については次の記事をどうぞ。

posted by Terragen Farm at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 野菜・ハーブ情報

2019年06月26日

ハーブ栽培状況のご報告(2019年6月末時点)

昨年よりハーブをたくさん栽培しています。

一部は直売所の「スマイル阪神」にも気まぐれで出荷していますが、

今年度、栽培しているハーブを紹介していこうと思います。




いろんな種類のバジル


一般的によく見るバジルは、「スイートバジル」ですが、

実はいろんな種類があります。

それぞれ特徴的な香りがするんです。



◆シナモンバジル

名前のとおり、シナモンの香りがするバジルです。

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レモンバジル

レモンの香りがするバジルです。

近くを通るだけで、レモンの爽やかな香りがします。

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タイ料理でも使われて、メンラックと呼ばれたりしますね。


レッドルビンバジル(紫バジル)

紫色のバジルもいろいろ種類があります。

昨年はダークオパールバジルというのを栽培してみましたが、

今年はレッドルビンバジル。

どちらも赤シソのような見た目ですが、バジルの香りがしっかりします。

Redrubin_basil_2019.jpg



ブッシュバジル

葉っぱが小さく、細かいバジルです。

香りはスイートバジルに一番近いので、一番使いやすと思います。

bush_basil_2019.jpg



ガパオ(ホーリーバジル)

タイ料理にある「ガパオライス」に使われるのが、このガパオ。

採れたてのガパオは香りがいいので、本格的にタイ料理を楽しみたい方にはオススメです。

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ガパオについては次の記事に詳しく書いています。



ホーラパー(タイバジル)

タイに行くと、よく料理に使われているのがホーラパーです。

シャキッとした?香りがします。

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タイバジルの記事も書いてます。
特に栽培する方は参考になると思います。



ときどき見かけるハーブたち


比較的、よく見かけるハーブも育てています。

種もよく売ってるので、ぜひ育ててみてください。



チャイブ

ほとんどネギのようなハーブ。

ネギ坊主は綺麗な青紫色です。

今の時期は花も終わって、こんな感じですが、ネギ部分は使えます。

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ワイルドベルガモット

柑橘のような香りがします。

花も咲くようですが、背が高くなってばかりで咲きません。。

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カモミール

お茶などに使われたりするカモミール。

ローマンカモミールとジャーマンカモミールの2種類あるのですが、

うちで育ててるのは、ジャーマンカモミールです。

種が落ちて、どんどん増えてきました。

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タイム

いろんな種類があるタイムですが、これはフレンチタイムだったと思います。

春先は綺麗でしたが、今は少し色がくすんできました。

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ヒソップ

ちょっと薬草っぽい?香りがします。

少し前は青色の花が満開でとてもきれいでした。

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レモンバーベナ

これもレモンの香りがしますが、個人的には好きなレモンの香りです。

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スイートマジョラム

これも薬草っぽい香りです。

今は花芽がついてしまって、少し散らかった見た目になっています。

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オレガノ

2年目ですが、どんどん成長してます。

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レモンバーム

これもレモンの香りです。

レモンバーベナやレモンバジルとも違ったレモンの香りがします。

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レモングラス

見た目は普通の雑草みたいですが、葉っぱをちぎるとレモンの香り。

冬越しさせて、どんどん大きくしていきたいです。

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少し珍しいハーブ


あまり見かけないハーブも育てています。

実はどう育つか知らないハーブもあったりします。。



マロウ

今年初挑戦のマロウです。

どんどん葉っぱが大きくなってきました。

花が咲くようですが、どんな花が咲くかは知りません。

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コブミカン

カフィアライムともいいます。

デコボコのある柑橘の実がつきますが、葉っぱの方が有名かもしれません。

タイ料理では、「バイマックルー(コブミカンの葉という意味)」として使われます。

トムヤムクンに入っている柑橘の香りがする葉っぱはコレです。

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カレーリーフ(カラピンチャ)

カレーの香りがするわけではないんですが、スリランカや南インドでは必須の食材です。

詳しくは次の記事にまとめてますので、参考にしてみてください。


karapincha_2019.jpg




まとめ

今回、ハーブを紹介してみました。

まだまだ小さいために、紹介できていないハーブもありますので、

機会があれば記事にしてみようと思います。


また、

「こんなハーブが欲しい」

「〇〇を作ってほしい」

という意見があれば気軽に連絡いただければと思います。

気候や条件など調べてみて、栽培できるか検討してみますので。

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posted by Terragen Farm at 20:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 野菜・ハーブ情報

2019年04月12日

【ビーツ】育て方の解説します。発芽すれば意外と簡単?!

数年前から、ビーツを継続的に栽培しています。

そんなに売れませんが、

でも、必ず売れるのがビーツ。

そのうち人気になると思います。

そんなビーツの育て方はそんなに難しくありません。

なので、

今回はうちでの育て方を簡単に説明していきたいと思います。



種選び

今まで、ホームセンターでもビーツの種を見かけることは少なかったのですが、

最近、この種を見つけました。



ちなみにうちは、

この種を使うことが多いです。



量が多く、値段も安いです。



種まき

種まきの時期は、3月中旬〜11月中旬まで(寒くない地域の場合)。

ですので、冬以外は種まきできるってことですね。



そんなビーツの種はこんな感じ。

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大きめです。


種まきの注意点としては、、


@種まきの前日に1日水に浸す。

こんな風にタッパーに入れて、水を入れておけばいいです。
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A種まきしてから、土をかぶせた後に、軽く押さえる。

 そうすると、土と種がきっちり接触して水を吸いやすくなります。

B芽が出るまでは、土をつねに湿らせておくよう水やりを忘れずに。

C屋外で育てる場合は、できれば雨が続く日に種をまくと、

 土が乾かないため、発芽しやすくなります。



発芽から収穫まで

ビーツの種は大きく、1つの種から2つ?くらい芽がでます。

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ですので、

間引きが必要です。

うちでは、

ビーツの芽が3cmくらいになったら、間引きします。

間隔は、、

最終的にビーツをどれくらいの大きさにするかによりますが、

5cm〜10cm間隔くらいでしょうか。



肥料と害虫対策は?

ビーツは肥料が多めの方が大きくなる感触があります。

2回〜3回、肥料を与えてください。

ビーツが丸く太ってくれると思います。

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また、

害虫ですが、あまり付きません。

そのため、育てやすく、

うちでは農薬は全く使わずに栽培しています。

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ビーツの食べ方は?

実は、あまり食べ方は知りません。。

イタリア料理なんかでは、ビーツの濃い赤色を使ってスープに利用すると聞いたことがあります。

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また、

ロシア料理のボルシチなんかでも使われますね。

とにかく、

独特の赤色ですので、使い勝手はいいと思います。


もし、食べ方をご存知の方は、コメントいただけると嬉しいです。



まとめ

芽が出さえすれば、育てるのは難しくないです。

とにかく、発芽までは水やりを忘れないようにしてください。

あと、

これから、きっと人気が出てくると思いますので、

今のうちの是非試してみることをオススメします。

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posted by Terragen Farm at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 野菜・ハーブ情報

2018年12月20日

【油麦菜(ユーマイサイ)】中国のレタスを栽培した記録まとめ

今回は、油麦菜という野菜について。

まだまだ栽培している人は少なく、近隣の阪神間でもなかなか見かけません。

そんな油麦菜ですが、

うちでは、よく作っています。

美味しい野菜ですので、簡単に紹介していこうと思います。



油麦菜とは?

中国の上海近くでは、人気のレタスだそうです。

こんな野菜です。

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レタスの仲間ですので、味もレタスに近い風味です。

豚肉やベーコンなどと炒めたりすると美味しいですね。

ちなみに、

日本では、一般的にカタカナで「ユーマイサイ」と呼ばれていますが、

個人的には、ヨウマイツァイの方が近いと思います。

(ピンインで書くと「yóumàicài」ですね)



油麦菜の育て方は?


種はなかなか売っていません。

ですので、

うちは藤田種子さんのネット通販から買っています。



楽天にもあります。




まずは種まきです。

ポット栽培でもいいですが、

うちは直播です。

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種はちょっと小さめ。

20センチ間隔のスジ蒔きでいいと思います。



本場が出てくるとこんな感じです。

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間引きしてもいいのですが、

もったいないので、

うちではもう少し大きくして、移植します。

あとは、大きくなるまで待つだけ。

追肥は1回くらいです。


ハモグリバエや、ナメクジがきますが、

比較的、虫に強い印象があります。



そして、

これくらいになったら収穫します。

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ここで食べ頃なので、収穫してしまいますが、
放置してると、花が咲きますよ。

淡い黄色の素敵な花です。

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実際に中国で見てきました。

上海近くでは、人気の野菜ということなので、中国に行ってきました。

すると、

小さな八百屋さんでも、デパ地下でも売ってました。

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これはデパ地下なので、値段は高め。

200円以上ですね。



また、

上海の郊外では、種を売っている商店を見つけました。

日本では見ない種ばかりで、面白かったです。

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そして、

探してみるとありました、油麦菜。

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右上が油麦菜です。

(ちなみに、左下はパクチー、右下は子持ち高菜です)

油麦菜の種はたっぷり入って、4元。
(80円ほどという激安でした)


まとめ

まだまだ知名度のない油麦菜ですが、

美味しいので、少しずつ人気が出てくると感じています。


うちでは、

ときどきスマイル阪神に出荷していますが、

気になる方はお問合せいただくと確実です。

posted by Terragen Farm at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 野菜・ハーブ情報

2018年10月28日

【10月〜11月が旬】新鮮な落花生について説明します。

落花生、2018年は10月27日から出荷を開始しました。

今が旬の落花生ですが、

意外と知られていないことも多いですので、

今回、成長過程について説明してみようと思います。



落花生の種まき


5月〜6月頃、落花生の種をまきます。

うちは「おおまさり」という大粒の品種。


セルトレイに種をまいて、芽が出ると、

こんな感じです。
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10センチくらいまで大きく育ったら、

定植(畑に植えること)します。



落花生の花が咲いたら。。

夏になり、気温が高くなってくると、

ぐんぐん育ちます。
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同時に雑草もたくさん生えるので、適度に草取りも必要です。


すると、

落花生の花が咲き始めます。

黄色い花がちらほら咲いているのがわかりますか??
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花が咲き終えると、

落花生の茎から、ヒゲのようなものがたくさん伸びてきます。

これは、子房柄(しぼうへい)と呼ばれるもので、

これが、土の中に潜ります。

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そして、この子房柄の先に、落花生ができるんですね。

花が咲いて、子房柄が落ちて、実が生まれる、

なので、落花生という名前が付いたんでしょう。



いよいよ落花生を収穫

秋になり、だんだんと落花生の葉っぱが枯れ始めてきたら、

収穫のタイミングです。

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掘ってみると、、

こんな風にたくさんの落花生が土の中から現れます。

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さきほど、説明した子房柄の先に、落花生の実がついてるのです。


掘った落花生を、水洗いして綺麗にすると、こんな感じです。

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落花生の食べ方について


収穫したばかりの落花生は、一味違います。

普段、よく口にする落花生は、おそらく乾燥させて時間が経っています。


なので、

とれたて落花生は塩茹でなどで、食べると美味しいです。

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生でも食べることができて、サラダなんかに入れてもいいかもしれません。


ぜひ、生の落花生を試してみてください。



posted by Terragen Farm at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 野菜・ハーブ情報